新しい命を授かっても、持病の関係で、経済的な理由で、周囲の反対で…様々な事情により産むことが出来ない方もいるでしょう。中絶の道を決めたからには、なるべく負担のない方法や時期に適切な処置を受けたいものです。

ここでは妊娠初期中絶についてまとめてみました。


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■妊娠初期中絶の可能期間


妊娠初期の中絶であれば妊娠11週6日目(妊娠3ヶ月目以内)まで可能です。

妊娠8週目くらいまでの胎児のサイズだと母体に重い負担をかけず手術することができます。それを越えてしまうと胎児も大きくなってきますので早い方がいいとされています。

また、妊娠超初期の妊娠1ヶ月あたりはまだタイミングが早すぎて胎嚢すら確認できないし、子宮口もかなり固く閉ざしているので手術をしてくれる病院は少ないでしょう。

■妊娠初期中絶の手術内容


手術ですからまず前夜の8時から9時以降には飲食が禁止になります。そして手術がしやすいように膣や子宮口を広げる処置を行います。

手術方法は、スプーンやハサミのような器具を用いて胎児を掻き出す「掻爬(そうは)法」と、胎児を掃除機のようなもので吸い出す「吸引法」の2種類があります。

手術当日は指定された時間に病院に行き、血圧・脈拍測定を受け、トイレを済ませます。そして手術台へ。麻酔を打ちます。手術自体はだいたい10分から20分前後で終わります。

手術から5・6時間は様子を見るのと母体の回復のために病院のベッドで過ごします。抗生剤や子宮収縮剤など薬を貰ってから帰宅しましょう。術日当日の入浴は厳禁です。術日以降の入浴は手術を受けた産婦人科に相談しましょう。

また、妊娠12週を越えて中絶をすると方法が違ってきます。人工的に陣痛を起こして胎児を外に出してしまうという方法です。母体への負担も大きく、入院の必要もあります。


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■手術費用は


中絶手術に保険の適用はなく全額自己負担です。妊娠初期の中絶であれば術前診察や処置を含めて10万円から20万円くらいの病院が多いです。思ったより高いと感じるかもしれませんが、費用が安いとうだけで異様に安価な病院を選ぶのはよくありません。

中絶患者を流れ作業のように手術し、雑な施術などされては大変危険です。合併症か感染症、もう妊娠を望めない体になる可能性だってあります。手術をするのですから、費用にだけで左右されずよく調べて安全な産婦人科を選ぶようにしましょう。

■日本では「妊娠中絶薬」は使用禁止されています


海外ではミフェブリストンという中絶専用の径口薬があります。作用としては妊娠継続を司るプロゲステロンという黄体ホルモンの分泌を強制的に止めてしまい、流産に至らせるというものです。服用すると9割以上の高い確率で中絶の効果が得られます。

手術に比べると体への負担は軽いと思われがちですが、吐き気や出血、痙攣などの副作用もあります。出血はだいたい2週間は続くそうです。そして使用期間が限られている(妊娠成立から49日以内に服用しなければならない)のと、何より日本でこの妊娠中絶薬を飲むと違法行為になります(堕胎罪)

■あなたが生きるための選択


中絶手術をすることによって、手術前と何一つ変わらず平気で生きている方は少ないでしょう。

事情がどうあれ、産んであげられなかった罪悪感は付きまとうものです。人によっては罪悪感に押し潰されて、カウンセリングが必要になる方もいます。

中絶は悲しいことです。しかし必要としている方がたくさんいるのも事実です。手術を受ける方は、今後の自分の生きていくための選択肢の1つとして中絶を選ぶのでしょう。その選択が決定ならば、せめて母体に負担の少ない手術を受けられるよう、しっかりした病院を探すようにしましょう。