■排卵誘発剤の種類


排卵誘発剤は注射と経口薬の2種類があります。2つとも卵胞の成長を助け、無排卵の方などの排卵を促すというものですが利き目や仕組みに違いがあります。

経口薬は医師の指示のもと、生理開始日かおよそ5日後から5日間に渡り服用します。服用によって卵巣ではなく脳下垂体に働きかけて排卵をうながします。


スポンサードリンク


それに対して排卵誘発剤の注射は、直接卵巣を刺激して行う効力の強いものです。経口薬タイプの排卵誘発剤よりも効力が強く、経口薬では効果があまり見られなかった方などのステップアップとして用いられることがあります。

また、経口薬よりも注射のほうが双子以上の多胎妊娠の可能性があったりします。事前にしっかりと把握しておきましょう。

■排卵誘発剤の注射を打つタイミング


排卵誘発剤の注射にはhMG注射とhCG注射の2種類があります。hMG注射は「卵巣刺激ホルモン(FSH)」と「黄体化ホルモン(LH)」の2つが入った注射です。これを打つことによって、卵巣に直接作用し、卵胞を育てるよう促す効果があります。

生理開始日から5日目から、およそ1週間、長くて10日間連続で打ち続けます。本数は1日1本から3本です。これによっておよそ7割の確率で排卵を促すことができます。

hCG注射は、育った卵胞を排卵させる働きがあります。

卵胞がちゃんと育っているかをエコーで診察して確認し、充分な大きさになっていたらこのhCG注射を直接卵巣に打ちます。黄体ホルモンの注入によって強制的に排卵させることができ、このhCG注射をすることによって36時間前後に排卵が起きます。医師からタイミングを取るように指示が出るのでそれに従うようにしましょう。


スポンサードリンク


■排卵誘発剤の注射は痛い?眠くなったりする?


排卵誘発剤の注射は筋肉に直接打つので痛みが伴うことが多いです。

hMG注射は非水溶性のため製剤の粘度が高いのでそれも痛みの一因でしょう。また、看護師さんの腕前の問題もあったりと色々な条件や要素が重なって激痛を産み出すことがあります。

しかもhMG注射の場合、それが連日(生理開始日5日目から数日)になるので苦痛に感じる方もいるでしょう。打ち終わった後もしばらくは打った箇所が赤くなって痛むこともあります。

人によっては注射が終わってから数時間は注射を打った場所が痛かったということも。そういうこともあるので利き腕に注射を打ってしまうとその後日常生活に差し支えが出てしまうことがあります。出来るだけ生活に問題のない部位への注射を検討しましょう。

そしてhCG注射も痛いと感じる方が多いです。筋肉注射なので、緊張して構えてしまったりすると筋肉が強ばって余計に痛い思いをしてしまいます。なるべくリラックスして体を緩くして注射に挑みましょう。

注射が終わったあとは製剤が固まらないようによく揉んで馴染ませましょう。赤ちゃんを無事に授かるためなので、自分なりに痛みが少ない場所を探すなど工夫して乗りきるようにしましょう。

また、排卵誘発剤の使用によって眠気を訴える方もいます。原因は明らかではありませんが、排卵誘発剤の副作用の1つとしてこの眠気というものが挙げられます。

眠気以外にも、頭痛や吐き気、胸焼け、体のだるさ、下腹部の膨張感などがよく言われている排卵誘発剤の作用です。上でもお話ししたとおり、注射は経口薬よりも効果が強く出るので副作用も出やすくなります。

この副作用の中でも注意が必要なものが「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」と呼ばれる卵巣が腫れ上がってしまう症状です。排卵誘発剤の使用後に何だかいつもと体がおかしいなと感じたらすぐに医師に相談するようにしましょう。