■タイミング療法とは


タイミング療法とは、妊娠を希望する方が赤ちゃんを授かるために病院で指導を受ける第1段階の療法です。基礎体温を測定して排卵時期を予測し、その排卵日が近付いてきたあたりで卵胞の成長具合を確認します。

そして充分に成長しているようであれば医師からタイミングを取るように指示が出ます。排卵してからでは間に合わないことがあるので、排卵前にタイミングを取って体内に精子を留めておくのが理想的です。

このように、基礎体温をもとにして医師が卵胞を確認し、排卵期に合わせてタイミングを取るように指導するとこをタイミング療法といいます。


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■排卵誘発剤を併用したタイミング療法


タイミング療法は「排卵があること」が大前提になります。

そのため無排卵の方や、排卵が周期によってあったりなかったりするような方など、排卵障害のある方々にはタイミング療法は出来ません。
それならタイミング療法は使えないのか…と思ったらそうではなく、排卵誘発剤によって排卵を起こせばタイミング療法をすることができます。なかったら起こせばよいのです。

自然周期によるタイミング療法で効果が出なかったり、排卵障害のある方に取っては排卵誘発剤とタイミング療法は切っても切れない関係にあるのです。

排卵誘発剤とは名のとおり、排卵を誘発する薬です。この薬には2種類のタイプがあり、経口タイプ(クロミッドなど)や注射で直接卵巣に働きかけるタイプ(卵胞刺激ホルモンなど)のものがあります。

注射タイプの方が効力が強く、経口タイプでよい効果が見られなかった時や、排卵を更に確実なものにするために使われることがあります。また、注射タイプは経口タイプよりも効果が期待出来る分、副作用も強く出たり双子以上の多胎妊娠の可能性が高くなります。

排卵誘発剤を始める際は、まず経口タイプのものからスタートする方がほとんどでしょう。経口タイプの代表的なものであるクロミッドの場合、生理開始から3日から5日前から5日間に、2錠から3錠を飲みます。

クロミッドなどを服用することによって卵胞刺激ホルモン(FSH)というホルモンの分泌を増やして、卵巣の働きを刺激します。それによって卵胞の成長を促して質のよい卵子を作ります。


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注射タイプの場合は、経口タイプとより効果の高く、卵胞の成長をサポートするhMG注射と、プロゲステロンの分泌を助けて排卵を促すhCG注射があります。排卵期にこのhCG注射を射つことによって、より確実に排卵を促す効果があります。hCG注射によって36時間から48時間以内には排卵が起きるのでそれに併せてタイミングを取るのがベストです。

これらを射つタイミングや回数は状況に応じて医師から指示があります。

排卵誘発剤とタイミング療法を併せて行う流れとしては、排卵誘発剤で生理周期を整えて排卵を促し、その上で卵胞チェックや注射を行って医師の指示のもとでタイミングを取るようにします。

そして人によっては排卵後に妊娠しやすい体内環境を作るためにメドキロンなどの黄体ホルモン剤を服用することがあります。

■排卵誘発剤を使うリスクも知っておく


個人差はありますが、排卵誘発剤にはそれなりの副作用があります。

頭痛や眠気、お腹の張りなの副作用の内容は様々ですが、中には卵巣過剰刺激症候群(OHSS)というものがあり要注意です。排卵誘発剤によって過剰に卵巣が刺激されて卵巣が腫れあがってしまい、腹水やときに胸水が溜まってしまうことがあります。

腹水が溜まるので急激な体重増加や吐き気などが自覚症状として現れます。基本的には排卵誘発剤の服用を止めて様子を経過を見ることになりますが、重症の場合は入院が必要になることがあります。