■凍結胚移植とは



凍結胚移植とは体外受精の1つで、培養した受精卵を凍結させて保存し、必要な時期や適したタイミングがきたら体内に戻して妊娠をはかる方法です。


胚を凍結し、融解すると異常を来すことがあるので凍結する胚は質の良いものにします。一定の基準に達しなかった胚は凍結させずにその周期のうちに体内に戻すことがベターです(新鮮胚移植)。


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胚を凍結させる目的としては、1つは採卵した卵子を大切に使うことにあります。何個も採卵できたとしても使われる卵子は1個かせいぜい2個、せっかく採れた残された卵子を廃棄するなんてもったいないのです。


採卵に至るまでホルモン剤の注射などで排卵を誘発したりと、何度もやるとOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を引き起こすリスクもありますし、体にかかる負担を考えると1回で何個も卵子が採れたのならそれを今後有効に使うのがいいでしょう。


ちなみに凍結胚移植での妊娠成功率はおよそ22%で、不妊で悩む方は是非試したいですよね。


■凍結胚移植の着床時期



凍結胚移植のメリットは、新鮮胚移植とちがってタイミングを調整できることです。


体のリズム的に妊娠しやすい時期を選んで、凍結胚を融解して体内に戻すことによってより妊娠の可能性を高めることが出来ます。

また、凍結胚移植のタイミングは胚の分割具合によります。

胚は培養から2日から3日経ったくらいには4分割に、3日から4日経ったくらいに8分割に分裂します。

分割が進んだ胚ほど優秀であり、培養から5日目には「胚盤胞」と呼ばれる状態になります。初期の胚ではすることのできなかった良質な胚かどうかということを胚盤胞になると見極めることができるようになり、より妊娠の可能性の高い良質な胚を体内に入れることができます。


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新鮮胚移植と違い、凍結胚移植は胚を凍結したり融解したりでコストがかかってしまうのがデメリットですが、着床・妊娠の可能性が高まるなら是非やりたいものですよね。


そしてこれらが着床に成功したかどうかの判定は、凍結胚移植からおよそ4日から6日後以降になります。人によってはこれくらいの時期から体のだるさや下腹部がチクチクする、着床出血などの着床の症状が出ます。


さらに、ちゃんと妊娠が成立したかどうかは移植から早ければ1週間ほど、遅くても2週間から3週間には判定ができるでしょう。


■凍結胚移植の成功を高めるには



凍結胚移植はとても高度な技術で妊娠に成功した方もたくさんいます。

せっかく凍結胚移植をしたのだから、さらに妊娠の可能性を高めておきたいという方も多いでしょう。

医師の診断によって、子宮内膜が薄めの方やプロゲステロンの分泌量の少ない方は着床を助けるために移植後にプロゲステロンを補充するホルモン剤を処方することがあります。


自分で出来る妊娠を助ける方法としては、体を冷やさないようにして規則正しい生活を送るようにしましょう。冷えは妊娠の大敵です。暑い時期でも薄着になりすぎると体は冷えてしまいます。


また、移植後の運動などで妊娠の可能性が上下するというようなことはありませんが、激しい運動は念のため控えておくといいでしょう。
移植後は膣を少し傷つけていることもあるので3日は性行為を控えるようにしましょう。それ以降も性行為をするときは避妊を忘れずにします(精液は子宮収縮を促すため)。


そして喫煙や飲酒をする方は今からやめておきましょう。着床待ちのときはよくても、いざ妊娠が成立したときに喫煙や飲酒がやめられていればその後の妊娠生活も楽になります。


ちなみに、妊娠しているかどうかを考えすぎてストレスを溜めたりするのも体にはよくありません。あまり思い詰めずにストレスフリーに待つようにしましょう。