■不妊治療の流れと内容


妊娠を希望する人にとって不妊治療とは最後の希望になります。どうか我が子をこの手にと願うような気持ちで不妊外来を受診する人がほとんどでしょう。

不妊治療の流れとしては、最初に不妊の原因を調べるために問診や検査を行います。血液を採取してホルモン検査をしたり、エコーで子宮の形やその他原因はないかをくまなく調べ、原因を知ってその人に合った治療法を探します。

この検査には、女性だけでなくパートナーの男性も一緒にした方がより効果的に治療を受けることができます。男性の場合は精液検査を行って、精子の量や質、活動量などと検査します。


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そして原因が分かったら、その原因別に治療を行っていきます。

卵胞がうまく育たない人や、自力で排卵するのが難しい人は卵胞を育てるホルモン剤を使ってみたり、排卵を促すホルモン剤を使ったりします。そしてそれに併せてタイミング療法を行います。

タイミング療法は基礎体温をもとに排卵日を予測し、エコーで卵胞の発育具合など様子を見て、「排卵が近い」と医師が判断したらタイミングを取るという方法です。ちなみに、卵胞が直径18ミリくらいになると排卵するとされています。

そして不妊の原因がわからないという人もまずはタイミング療法からスタートします。このタイミング療法で妊娠に至れる人の割合はおよそ3割から4割ほどです。

必ず妊娠に至れるとは言えない数値ですが、これまで基礎体温や排卵検査薬などを使って自己流でしてきた妊活よりも、医師の関与があるタイミング療法は格段に妊娠する可能性は高いです。

ホルモン剤を使っている場合は、4ヶ月から6ヶ月でいったんこの方法を中止します。ホルモン剤によっては、長期利用することによって子宮内膜をうすくしてしまったり、粘膜が弱くなってしまったりなどの副作用が出るものがあるためです。

不妊治療をしているはずが、不妊の原因を増やしてしまっては本末転倒です。

そしてもしこのタイミング療法で妊娠に至れなかったら、次のステージへステップアップします。次は人工授精や体外受精、顕微授精と言われている治療になります。


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タイミング療法で結果を出せなかった人や、一般的に高齢出産と言われている35歳以上の人は、できるだけ早くステップアップすることをおすすめします。これらのステップアップ療法は、人工的に精子と卵子を出会わせることによって妊娠の確率を高めます。

子宮の奥に直接精子を送り込んだり、体の外で受精卵を作って、それを「胚」にまで育ててから女性の体内に戻したりと、人の手が加わります。

人工授精や体外受精はタイミング療法に比べると妊娠の確率がグッと高くなるのですが、当然費用や体の負担も大きくなってきます。卵胞を育てるためにホルモン剤を使い、排卵を促すために排卵誘発剤を使い…とにかく体に薬剤を入れることが多いです。

そして排卵が近付くと通院の頻度がとても増えます。自宅とクリニックが遠く離れていて通院が負担になる人や、仕事をしている人のために自己注射というものがあるので通院面はクリアすることができますが、自己注射という負担が増えます。

自分で自分に注射するって結構勇気がいることです。そしてタイミング療法以上の治療となればとてもお金がかかり、だいたい平均して100万円から200万円ほどと言われています。

中は1000万円ちかくを費やして治療しているという人もいます。しかし、どれだけお金を掛けようが絶対に妊娠できるとは限らないのが不妊治療というものです。お金がとてもかかることなので、不妊治療を行う際は家族やパートナーとよく相談するようにしましょう。

排卵日以降は、ホルモン剤を補充して着床をサポートしたりして妊娠判定日まで心穏やかに過ごすことになります。