子宮腺筋症になると、症状が重かったり病状が進んでいたりなどすると場合によっては手術による治療が必要になります。子宮腺筋症で手術というと、多くの場合が子宮全摘出です。

今後のことを考えると、病気を発症している子宮を丸ごと取ってしまうというのが子宮腺筋症の標準的な治療法なのです。

また、これから先妊娠を希望していたり、医師が子宮全摘出する必要がないと判断した場合は「子宮腺筋症核出術」という病巣のみを手術で取り除いて子宮は温存するという方法が採られることがあります。


スポンサードリンク


これらの手術は、お腹に数ヶ所穴を開けてそこから器具を入れておこなう「腹腔鏡下手術」か、メスでお腹を開く「開腹手術」でおこなわれます。

腹腔鏡下手術は開腹手術よりも傷口が小さく、負担を少なめに手術することができるので日常生活や社会復帰を比較的早めにすることができます。

未婚の女性や美容的に傷口を気にする女性にとっては傷口が小さくて済むのは嬉しいですよね。何より、開腹手術は手術の傷口と臓器が癒着するかもという可能性があるのですが、腹腔鏡下手術の場合はその可能性が少ないです(ゼロではありません)。

それらの負担や術後の経過を含めて多くの人が手術をするのなら腹腔鏡下手術がいいと考えることでしょう。

開腹手術と比べるといいことばかりのように見える腹腔鏡手術ですが多少のデメリットもあります。腹腔鏡下手術は視野や器具を入れるスペースを確保するためにお腹に炭酸ガスを入れて含ませて手術をおこないます。

そのため、手術後にその炭酸ガスが抜けきらず少し体内に残ってしまい不快感を感じることがあるのです。人によってはその残留した炭酸ガスの影響で肩の痛みを感じる人もいます。

ですが、大体は手術翌日から数日程度で抜けきるので心配はありません。後遺症は残らないので安心してくださいね。また、腹腔鏡の手術痕が少し痛む、違和感があるという人もいますが、手術から1ヶ月ほどで消える人がほとんどです。

このように、後遺症らしい後遺症もない腹腔鏡下手術ですが、病巣が大きかったりなど腹腔鏡下手術に適さないと判断される場合はすることができません。


スポンサードリンク


また、腹腔鏡下手術中に出血が止まらないなどのトラブルがあったら安全性を優先して開腹手術に切り替えられることもあります。安全性が高い手術ではありますが、何が起こるかわかりません。腹腔鏡にしても開腹にしても、手術前によく説明を受けて納得しておくようにしましょう。

■腹腔鏡の手術後の過ごし方


腹腔鏡下手術は開腹手術と比べて術後の経過がよく、過ごしやすいと言われています。手術の翌日には歩行や食事が可能になり、回復が早いので退院も早いです。仕事をしている人や、入院で家を空けて不安に感じている人にとっては早い回復や退院はありがたいですよね。

しかし、いくら回復が早いとはいえ手術をしているのには違いありません。退院してからすぐに職場復帰したり、以前と変わりなく家事をするのはよくありません。

できればすぐに動きたいという気持ちは有るかもしれませんが、退院してからしばらくは自宅で安静にしておくことをおすすめします。

可能であるのであれば1週間から2週間はしっかりと体を休めておきたいところです。動くのは最低限の身の回りの家事をする程度にとどめて、あとはしっかり横になって体を休めてください。自分の体の様子をよく見ながら、本格的な社会復帰を考えるようにしましょう。

いくら体の負担が少ない腹腔鏡とはいえ、術後に無理をするといいことはありません。もし退院後に違和感を感じたら、かかりつけの病院に電話で相談したり、術後の再診を待たずに早めに受診するようにしましょう。