■卵巣腫瘍が良性の場合、手術の必要性は?


卵巣腫瘍とは、名の通り卵巣内にできた腫瘍のことを示します。

卵巣腫瘍はあまり自覚症状がないことが多く、定期検診などで発見されることがよくあります。本来、腫瘍は卵巣にはないのものなのでこれがどんな性質のものなのかを調べなければいけません。

「がんだったらどうしよう…」と不安に思う人も多いでしょうが、卵巣腫瘍の9割以上が良性の腫瘍、つまりがんではなく、卵巣嚢腫であることがほとんどです。


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しかし、この腫瘍があることによって日常生活に支障が出ることもあるので、医師に相談してしっかりと今度この腫瘍をどうするか話し合うことが必要になってきます。

まず気になるのが「この卵巣腫瘍は外科的な手術で必ず取り除かないといけないのかな?」ということでしょう。手術となると抵抗がある人もいるので気になるポイントですよね。

良性の卵巣腫瘍は、必ずしも手術が必要になるというわけではありません。

6センチ以上の大きさだと、腫瘍によって重たくなった卵巣をじん帯が支えきれず回転して起こる「卵巣嚢腫茎捻転」のリスクが高くなってくるので手術で取り除くことが多いようです。

中には、20センチほどの大きさの卵巣腫瘍をができていたという人もいます。

大きな腫瘍になればなるほど卵巣嚢腫茎捻転のリスクも高くなり体調に異常が出てくるし、生活もしづらくなってきます(下腹部が腫瘍によってポッコリ出てくる、腫瘍によって臓器が圧迫されて頻尿や便秘気味になる、腰痛に悩まされるなど)。

できるだけ早めに取り除くようにしましょう。

そして、6センチ以下の大きさの場合は経過を観察しながら様子見になることも多いです。経過観察の中でだんだん大きくなってくる腫瘍の場合は、早いうちに手術によって取り除くという判断がされることもあります。

また、良性であっても卵巣腫瘍が破裂して中身が飛び出てくることもあり、そういった場合は手術が必要になることもあります。


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■卵巣腫瘍の手術はどのように行うのか


先ほどもお話しましたが、良性の卵巣腫瘍でも大きさや医師の判断によって取り除くことがあります。実際に手術するとなったらどんな方法で手術をするのかというと、お腹を切って開いて行う「開腹手術」、お腹に穴をあけて行う「腹腔鏡下手術」などがあります。

腫瘍の大きさや程度によって選ばれる手術が異なります。開腹手術による方法は、過去に開腹手術の経験がある人や、腫瘍が大きいとき、ちょっとでも悪性腫瘍の可能性がある場合に選ばれます。

確実に諸悪の根源を絶つというときに開腹されるようです。しかし、手術の際の傷口が大きいので、入院期間が長くなってしまうことや術後の傷口と臓器の癒着のリスクがあります。

腹腔鏡下手術は、お腹に小さな穴を3つほど開けて、そこから内視鏡カメラや器具を入れて手術をする方法です。開腹手術と比べると体の負担が少なく、回復が早いです。大きめの腫瘍でも取り出すことが可能なので、よほどでない限りよく選ばれている手術方法です。

また、なかには経過観察だった卵巣嚢腫を出産(帝王切開)の際に一緒に取ってもらったという人もいます。

そして、卵巣腫瘍の手術によって今後の妊娠が困難になるのでは…と心配な人もいるでしょうが、腫瘍を取り除くだけなので今後の妊娠には影響はありません。

もし、卵巣を摘出するということになっても卵巣は2つあるので片方だけでも妊娠は可能です。卵巣全摘出の場合は、自然妊娠は無理ですが卵子を事前に採取しておけば医療の力を借りてでの妊娠は可能です。

手術後に妊娠を希望している人は、事前にその旨を医師に伝えて相談しておくといいですよ。