■着床障害の改善と治療法


着床障害(着床不全)とは、何らかの原因で胚が子宮内膜に着床できなかったり、着床してもすぐに流産してしまうことをいいます。

この着床障害を改善するには、まず障害となっている原因をつきとめて解消することが必要になります。着床障害の原因として考えられるのが、子宮筋腫や子宮内ポリープなどの腫瘍やコブが子宮内に出来て、それが胚の着床を妨害していることがあります。


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また、子宮奇形などの先天的な理由で子宮の形が着床に適していないということもあります。こういった場合は、手術によって腫瘍などを取り除いたり、子宮の形を本来の形に形成したりして状況の改善を目指します。

他には、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が少なかったり、正常に分泌されていないことがあります(黄体機能不全)。プロゲステロンは、子宮内膜を厚くして胚の着床をサポートして妊娠継続を助けるという重要な役割がある女性ホルモンです。プロゲステロンの分泌異常が着床障害の原因の場合は、ホルモン剤を注射や経口薬でおぎない、ホルモンバランスの改善をすることになります。

また、子宮内膜の癒着(ゆちゃく)によって着床がうまくいかないことがあります。過去に帝王切開をしていたり、中絶手術や流産の処置をしたことがあると、まれにその傷が他の臓器をくっついてしまうことがあります。その場合は、手術によって癒着した箇所をはがすことによって治療します。

このように、原因にあった改善法や治療法はありますが、それでもどうしても着床にいたる事ができなかったり、自分でも出来る改善法はないかというかたは、生活習慣の見直しをしてみることおすすめします。絶対に効果があるかは別として、生活習慣を改めて体の調子を整えることは妊娠力のアップにつながります。


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まずは、体を冷やしていないか考えてみましょう。冷えは、体中の血液の巡りを悪くします。当然、子宮に巡る血液の循環も悪いものとなります。冬は意識して暖かい格好や寒さ対策をとる方はたくさんいますが、夏はどうしても薄着になりがちです。エアコンなどで体は冷えていますので、暑い時期だからこそ、冷えに注意しましょう。

次に、不規則な生活リズムを整えましょう。寝不足が続いたり、昼夜が逆転していたりすると自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れてしまいます。充分な睡眠時間を確保して、決まった時間に起きて寝る、これだけでも体のリズムは整います。

また、ストレスも大敵です。長期間、大きなストレスに苛まれていると規則正しい生活をしていたとしてもホルモンバランスが乱れて正常なホルモンの働きをすることが出来ません。不妊治療がストレスとなってさらに悪い方向に転がることもあります。適度に体を動かしたり、趣味を楽しんだりしてストレスを発散することが大切です。

■着床障害の検査


着床障害の改善や治療を目指すなら、一番はじめにやるのは着床障害の原因を知るための検査でしょう。まずは何が原因で着床しにくい体になっているのかを正確に把握する必要があります。

実際に行う検査としては、超音波による子宮状態の検査や血液検査です。

超音波によって子宮筋腫やポリープ、子宮奇形などの有無を検査します。血液検査では様々なことがわかりますが、メインはホルモンに異常がないかなどを見ます。

検査費用は原則自費となり、夫婦の染色体検査なども含めて、すべて検査しようと思えば、およそ10万円ほどかかることもあります(病院によってズレはあります)。

高額になりますが、妊娠を希望する以上は避けては通れない検査なので、着床障害を疑ったときは必ず検査を受けるようにしましょう。