■着床障害とは


着床障害とは、受精はするものの子宮内膜への着床がうまくいかなかったり、着床しても妊娠が継続できず流産(化学流産)してしまうのを繰り返すことをいいます。具体的には、胚移植などの体外受精によって、健康で良質な胚を体内に戻したにも関わらず、繰り返して着床に失敗することによって着床障害と言われることがあります。

また、着床障害だからといって決して妊娠できないわけではなく、適切な治療を受けると充分に妊娠することは可能てす。着床障害だと診断されても妊娠・出産に至った方はたくさんおられます。まずは着床障害の原因を正確に把握した上で、その原因に適した治療を行うことで、着床障害を克服することができます。


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■着床障害の原因


着床障害の原因として考えられるのが、子宮内にポリープや筋腫があるなどがあげられます。

子宮内のポリープや子宮筋腫は、サイズや患部によっては着床が妨げられることがあります。子宮内ポリープとは、粘膜で出来た「コブ」のようなものです。子宮筋腫とは、子宮に出来る良性の「腫瘍」です。着床に問題がない範囲のサイズであればそのまま置いておくことが通常です。

しかし、これらが着床に影響がある場合は手術で取り除くなどの処置が必要です。また、生まれつきで子宮の形が通常の形と異なる子宮奇形も着床障害の原因となるこたがあります。こちらもその子宮の奇形によって着床を妨げられるようなことがあれば手術によって着床に適した形成にすることになります。

そして、子宮内膜が薄い方も着床がしにくいのです。子宮内膜は、受精卵が着床するための大切な「ベッド」のようなものです。子宮内膜を厚くするように働きかけるプロゲステロンというホルモンの分泌量が少ないと、子宮内膜が充分な厚さにならず、着床しにくい子宮環境になってしまいます(黄体機能不全)。

このように、プロゲステロンの不足が原因の着床障害の方は、ホルモン剤によって体のリズムを整えたり、プロゲステロンの分泌を助けるなどして改善を目指します。また、生活を改善することによってプロゲステロンの分泌が正常化することもあります。不規則な生活をあらためて、ストレスの少ない日常をおくることが大切です。

また、帝王切開の経験者、人工中絶手術や流産の処置を繰り返すことによって子宮内膜が他の臓器と癒着(ゆちゃく)してしまうことがあり、それも着床障害の原因となります。この場合は、子宮用の内視鏡である子宮鏡をもちいて、癒着をはがす処置が必要になります。

しかし人によっては原因が不明で着床障害に陥っている方もいます。そういった方は、黄体ホルモンを刺激したり補充したりする、ホルモン剤による治療が行われることが多いです。


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■着床障害の検査方法


着床障害の検査方法は、まずは医師の問診や内診にはじまり、超音波エコーや血液検査などを行います。内診やエコーなどで子宮内の環境を調べて、子宮内膜の厚みの状態、子宮内ポリープや筋腫、子宮奇形などがないかをくまなく診察します。血液検査では、免疫などに異常がないかなど多方面から着床の妨げになりうる原因を調べます。

検査結果によって着床障害の原因が明らかになったら、その原因にあった治療をすることになります。

また、着床障害で悩む方の中にはとてもナイーブな精神状態の方も多く、精神的なケアが必要なこともあります。治療の一環として、カウンセリングを行うなどすることもあります。

また、着床障害の検査費用は病院によってバラつきはありますか、およそ10万円前後としているところが多いです。とても高額ですが、着床障害によって妊娠できずに悩んでいる方にとっては、是非やっておきたい検査でしょう。