■胚盤胞移植とは


胚盤胞移植とは、体外受精の1つで、精子と卵子を体外に取り出して人工的に受精させ、5日ほど培養させて「胚盤胞」という状態にしてから体内に戻すものです。

胚盤胞とは、受精卵の細胞分裂が進んだ状態で、2日から3日ほどで4分割、3日から4日ほどで8分割とどんどん分裂していき、5日から6日ほどで胚盤胞となります。


スポンサードリンク


分割が進んでいるもののほうが着床の可能性が高く、胚盤胞移植は多くの不妊治療されている方から重宝されています。ちなみに胚盤胞になる前に胚をより移植することを初期胚移植といいます。

採卵して体外で受精させて、受精卵をその周期に体に戻すということから、スピード感はあります。

しかし、ホルモン剤で卵胞を育てたり、排卵をうながしたり、採卵したりした同じ周期に移植するので体に負担がないとはいえません。また、初期胚なので、胚盤胞より分裂が少なく着床する可能性は少し低いです。

■胚盤胞移植、妊娠検査薬のフライングはいつから?


胚移植を行ってからの次の最大の興味は「着床(妊娠)したかどうか」ということでしょう。

妊娠をいち早く確認するには妊娠検査薬を使うことですが、当然、胚移植をしてすぐに妊娠検査薬が使えるようになるわけではありません。市販の妊娠検査薬の妊娠判定可能日は生理予定日から1週間後または、性行為から3週間後です。

妊娠希望している方、ましてや不妊治療をしている方にとってはこの期間はとても長く感じることでしょう。


スポンサードリンク


中には妊娠検査薬の使用ができるといわれている日より前に、独自で検査をする方も多いでしょう(フライング検査)。あまりにも早すぎると正しい結果は得られませんので、HCGの分泌のしくみを少し頭にいれておきましょう。

胚移植は、数え方として妊娠2週目の排卵から3日から5日後にされることが多いです(妊娠2週目の後半)。そして胚盤胞が着床するのに必要な時間は5日ほどです。胚盤胞移植から5日目くらいにようやく着床したことになります(妊娠3週目)になります。

妊娠3週目あたりは、着床すると分泌されるというヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)というホルモンが20~50mlU/mlほど分泌されています。妊娠検査薬は、このHCGを察知して陽性反応が出る仕組みになっていたすが、市販の妊娠検査薬が察知できるHCGの最低分泌数は50mlU/mlとされています。

「生理予定日の1週間後を待たなくても判定できるじゃないか」と思うでしょうが、HCGの分泌には個人差があり、この段階では等しく正しい結果が出るとはいえません。ましてや着床したての胚盤胞移植から5日目から6日目くらいでは、HCGの分泌はごくわずかなので、妊娠検査薬も察知しきれない可能性が高いです。

しかし着床した瞬間からすごい勢いで分泌するHCGは、胚盤胞移植から7日から8日経った妊娠3週目終盤から4週目に差し掛かるころには、HCGは200mlU/mlにまで達する方もいます。ここまでいくと、妊娠検査薬も高い確率で反応するようになります。どうしてもフライング検査がしたい方は、妊娠4週目(生理予定日くらい)からしましょう。

そして胚盤胞移植のおよそ2週間後(妊娠4週目終盤から5週目くらい)に妊娠してるかどうかを病院で検査をする妊娠判定日で、病院から妊娠のお墨付きをもらえます。このころはHCGも多ければ1000mlU/mlに達する方もいます。

ちなみに、市販でよくみられる生理予定日1週間後から使える妊娠検査薬のほかに、生理予定日当日から判定可能な早期妊娠検査薬というものもあります。こちらはHCGが25mlU/mlから反応する高精度のものです。