■胚移植後の妊娠判定


胚移植をしたあとは妊娠判定日まで落ち着かないという方も多いのではないでしょうか。一刻もはやく結果が知りたいものですが、あまりにもタイミングが早いと正確な判定がわからないので判定日まで我慢が必要です。

胚移植の場合、移植後から着床までにおよそ5日ほどかかります。しかし着床したからといって即座に妊娠というわけではありません。無事に着床から妊娠継続するのことができても、妊娠検査薬に反応できるレベルになるまでは、胚移植から2週間から3週間を要します。

妊娠検査薬は、尿中のHCGに反応して陽性判定を出します。


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HCG(「human chorionic gonadotropin」)とは日本語で「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」といい、受精卵が子宮内膜に無事に着床したときに分泌されはじめるホルモンです。

HCGの分泌によって、妊娠を助けるホルモンであるプロゲステロンを新たに分泌するよう卵巣に働きかけて、プロゲステロンを補充することができます。

胚移植をした場合の妊娠を判定するHCG数値は、排卵後からおよそ2週間後(胚盤胞移植ならおよそ10日前後)に、100あれば基本的には妊娠成立と判断されます。

中には、判定日まで待ちきれずに自分で市販の妊娠検査薬を買ってきて検査する方もいるでしょう。

市販の妊娠検査薬は大変精度が高く、妊娠反応を調べるために必要なHCG数値は50というものがほとんどです。また、ネットなどで購入することができる海外製の早期妊娠検査薬というものもあり、こちらは25で妊娠反応を調べることができます。少ない量のHCGで調べられる素晴らしいものですが、あまりに早く妊娠を知ってしまうとデメリットもあります。

着床はしたけれど、生命力が弱く、すぐに自然淘汰されてしまう運命だったものにまで気付いてしまって色々と精神的にダメージがあります。


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■胚移植後のHCG、陽性がでる?陰性が出る?


胚移植によって着床・妊娠が成立したら、自然妊娠と同様にHCGが分泌されて妊娠検査薬は陽性が出ます。妊娠したらそこ流れは自然妊娠となんら変わりはありません。

このようにHCGは妊娠したときに分泌されるホルモンですが、これを胚移植後にプロゲステロンを補充するために、HCGを注射によって直接体にうつことがあります。

注入されたHCGは、卵巣にプロゲステロンを分泌するように働きかけ、子宮内膜を厚くしたりなど妊娠の継続を助けてくれてとてもありがたい働きをします。

しかしこのHCG、先程お話ししましたが、一定数値を超えると妊娠検査薬に反応します。注入されるHCGは、基本的には3000、5000、10000の三種類が主流です。

一番少ない3000だったらおよそ3日から5日、一番多い10000だと、およそ2週間くらい体内に残り、この残ったHCGが妊娠検査薬に反応すると言われています。当然、個人差もあるので絶対にこの期間は反応するというわけではありませんが、残っていることが考えられる期間です。

体内に注射によるHCGが残っている状態で検査をしても、当然人工的に注入されたHCGによるものなので、いくら妊娠検査薬で陽性反応が出ても妊娠はしていません。

どうしても自宅で妊娠検査薬をしたいときは、自分がうったHCGの数値をしっかり把握して、一定の期間を経過してから検査しないと正しい結果が得ることが出来ません。

あまりに早いフライング検査は、ぬか喜びになって治療へのモチベーションを下げかねませんし、妊娠検査薬を購入するコストを考えると、出来れば妊娠判定日までは何もしないことをおすすめします。