■胚盤胞移植とルトラール



胚盤胞移植(はいばんほういしょく)とは、胚植体と言われる外受精の1つで排卵した卵子を取り出して体外で受精させ、その受精卵を成長させた「胚盤胞」(胚とは卵)の状態にしてから子宮内に移植させる方法です。

体内で行われる受精卵の細胞分裂を体外でより確実にやってしまおうという技術です。

このように受精卵を作るだけだなく、培養して成長させてから子宮内に戻すのがポイントなのですが、以前なら培養液や技術の関係で2~3日程度しか培養することが出来ず、初期胚の状態が限界でした。しかし現在は培養液や技術が進歩して5~6日間の培養が可能になりました。


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細胞分裂の進んだ胚盤胞は着床しやすい状態にあり、妊娠する可能性が高いものと言えます。


しかし、いくら技術が進んだからと言って5~6日間の培養が簡単であるというわけではなく、培養・分裂の途中で細胞分裂が止まってしまうなどしてその周期の移植が出来なくなってしまうこともあります。

胚盤胞移植のために予定を割いたりと準備をしていた方はもちろん、高齢出産で不妊治療をしている方などは貴重な1回の生理周期を棒に降ってしまうことになりえるのがデメリットでしょう。


そして胚盤胞移植と同時にルトラールを処方されることがあります。


ルトラールは黄体ホルモンを補充する役割があり、基礎体温を高温期でキープしたり、子宮内膜を分厚くして着床しやすいようにします。このようにルトラールは妊娠しようとする力をサポートします。

子宮内膜が薄い方や基礎体温が高温期になりにくい方など黄体機能不全の方にとってはとてもありがたい効力をもぅているのがこのルトラールです。

胚盤胞移植によってより着床の可能性を高めて、更にルトラールによって子宮の状態を整え、万全の状態を作っているのです。

人によってはルトラールのかわりにhCG注射を打ったりする方もいますが、胚盤胞移植を受ける方の状態を見て医師が胚盤胞移植とどんな薬を合わせて処方するか考えてくれるのでその指示に従うようにしましょう。


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■胚盤胞移植後にルトラールを飲み忘れした場合は着床や妊娠に影響ある?



せっかく胚盤胞移植をしたのに処方されたルトラールを飲み忘れてしまった…忙しい日常に追われていたらそんな事もあるでしょう。人間なので忘れてしまうこともあります。


その忘れたのが1回であれば着床や妊娠に大きな影響はないので落ち着きましょう。1回の飲み忘れでただちに高温期が終了したり子宮内膜が剥がれてしまったりすることは滅多にありません。慌てずに通常のルトラールを飲み忘れた時と同じ対処をしましょう。


ちなみにルトラールを飲み忘れた場合は、飲み忘れに気づいたのがそれほど遅くなければ、忘れていた分をすぐに飲んで構いませんが、だいぶ時間が経ってしまっていれば(計算的に次回の服用するタイミングの方が近い)、次回の服用のタイミングを待ってから服用します。

くれぐれも1度に2回分を飲むようなことはしないようにしてください。決められた量を守らないと効果が得られない上に体調を崩してしまう恐れがあります。


ルトラールはあくまで胚盤胞移植のサポート役であり、最優先するべきものではありません。

もちろん継続して決められた量を飲むことは大切ですが、ルトラールを飲み忘れてしまったことよりも、飲み忘れてしまった!と慌てて2回分飲んだり、イライラしてしまうことの方が肉体的にも精神的にも悪影響が大きいです。

もし飲み忘れの不安が消さないときは医師に相談して対処をしてもらうなりアドバイスともらうなりするようにしましょう。