■ルトラールとは


ルトラールとは女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充するもので、不妊治療をはじめ、生理不順や時には避妊などにも使われているお薬です。


排卵後に服用することによって子宮の内膜を厚くしたり高温期を維持したりと妊娠しやすい体作りをサポートします。
また、男性でも前立腺系の治療にルトラールが使われることがあり、ルトラールはあらゆるシーンで活躍するお薬です。


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■ルトラールの基礎体温を上げる効果はいつまで続く?



女性の体は、排卵を終えると高温期に入ります。高温期があるうちはプロゲステロンが正常に分泌されており、受精卵が着床(妊娠)しやすい状態が続いていることになります。高温期が排卵後にある理由としては体温が上がることによって受精卵の着床を助けようとするためです。


ルトラールを服用していない場合、妊娠が成立しなければ高温期12日目から14日目くらいに体温が下がり、生理が来ます。もしそれを過ぎても高温期が続く場合は妊娠している可能性があります。


そしてルトラールを服用すると高温期に入った基礎体温をキープすることができます。ルトラールは排卵後1日目から3日目くらいから服用をスタートし、1日1錠から3錠を1週間から10日間飲み続けます(飲むタイミングや期間、量は個人の体調や様子を見て医師から指示があります)。


高温期の間にルトラールを飲み続けることによってこの高温期の維持を助け、飲んでいる限りはルトラールは効力を発揮して生理が来ることはありません。この作用を利用して生理のタイミングをコントロールし、避妊の効果を得ることもできます。


妊娠が成立しなければ服用を止めてから4日から1週間以内に生理が来る方が多いです。この期間は、まだ体内でルトラールの効力が残っているため、ルトラールの中止と生理のタイミングのタイムラグと考えられます。


また、ルトラールの服用によって普段の生理周期より遅れて生理が来るという方も結構いらっしゃいます。しかし、ルトラールの服用前に既に生理が来ようとしていた場合、ルトラールを服用しても生理が来てしまうこともあります。


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■ルトラールの使用、妊娠初期は胎児に影響はある?




ルトラールはプロゲステロンを補充して妊娠する力をサポートする効果もありますが、妊娠初期の妊娠を継続するサポートもします。プロゲステロンは妊娠希望者だけでなく、妊娠中の妊婦さんにとっても大切なホルモンなのです。


妊娠はしても赤ちゃんを流産しやすい方(習慣流産・不育症など)や、切迫流産などの場合にも流産を防ぐために処方されることがあります。


しかしごく稀に、妊娠初期にルトラールを服用することによって女子の胎児の外性器の男性化や男子の胎児の外性器の女性化してしまうということが報告されています。


他にはホルモン剤を服用することによって心臓や四肢などの先天異常児を出産したという報告もあります(因果関係は明らかではありませんが、ホルモン剤の服用をしていた方としていない方の比較をすると、していた方の方がその傾向があったという数字の上での情報です)。


しかしこういった副作用が出る可能性はとても低い確率です。何より、その副作用を低い確率で懸念するよりも流産止めとしての効力の方が勝っているため妊娠初期にでもよく処方されることお薬です。


処方の際には医師もよく診察や内診をして、深刻なリスクを考慮して下さるので特に心配する必要はないといえます。


もしこういった副作用に不安があるのなら服用前にしっかり医師に相談をして、説明を受けたりして不安を取りいたりしてから服用するか自分で判断しましょう。